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若井 栄一; 橋本 直幸*; J.P.Robertson*; 沢井 友次; 菱沼 章道
Fusion Materials, 313(25), p.197 - 201, 1999/04
20%冷間加工した数種類のオーステナイトステンレス鋼をORR炉とHFIR炉で400Cにて、中性子スペクトル調整照射実験を17dpaまで行った。この時のヘリウムの生成割合は平均で約15appm He/dpaになるように制御した。照射後、透過形電子顕微鏡により微細組織を観察した。この照射によって、これらの材料では転位ループ、炭化物、キャビティが形成した。特に注目されるキャビティに関して、610mから210m程度形成し、その平均半径((r))は1.2nmから2.4nmであり、そのスエリング量は0.007から0.1%であった。最も低いスエリング量(0.007%)を示したJPCA-CW材では炭化物の数密度が110mと最も高かった。一方、最も高いスエリング(0.1%)を示したK-CWでは逆に炭化物の数密度が210mで最も低かった。これらのことから、炭化物形成がキャビティと同程度形成される場合、スエリング挙動に大きな影響を及ぼすことがわかった。
武藤 康; 實川 資朗; 菱沼 章道
JAERI-Tech 95-039, 37 Pages, 1995/07
核融合実験炉のプラズマ対向壁の構造材として使用が検討されている316ステンレス鋼は中性子照射により脆化し一様伸びがほとんどゼロになる。このような特性をもつ材料を構造材として使用するには破壊力学による解析を行い構造健全性を調べる必要がある。しかし、現在までに得られている316ステンレス鋼の照射データは極く限られているので、照射材と見かけ上の応力ひずみ特性がほぼ一致している冷間加工材を用いて定式化を試みた。溶体化処理材、20%(15%)冷間加工材、40%冷間加工材に対して応力ひずみ線図を作成し、降伏応力値が等しいという仮定の下に冷間加工度と照射量を結びつけた。また照射データより塑性ひずみの上限を定めた。
浜田 省三; 鈴木 雅秀; P.J.Maziasz*; 菱沼 章道
Journal of Nuclear Materials, 179-181, p.515 - 518, 1991/00
被引用回数:8 パーセンタイル:66.02(Materials Science, Multidisciplinary)中性子照射によるスエリングに及ぼす析出物の影響を調べるために、オーステナイトステンレス鋼をHFIRで300~500Cで最大57dpa(~4500appm He)まで照射し微細組織を観察した。実験に用いた試料は改良ステンレス鋼(JPCA)、Type316、2つの低炭素鋼の溶体化処理材(SA)および20%冷間加工材(CW)である。400C以下の照射温度では観察される析出物は少なく、スエリングは材料や照射前処理に依存せず小さい。500CでSAではスエリングは、特に低炭素鋼において、大きい。すべての材料で粗大化したMCやMCが観察され、低炭素鋼では間化合物も観察された。CWではJPCAがスエリングが最も小さく、小さなMCが母相内に均一に観察された。これにより57dpaまでの高照射によってもCWではMCが安定に母相内に存在し、スエリング抑制効果を十分に残していることが明らかになった。